美容学校入学前や在籍中で、特に就職したいサロンが決まっていない方に《いま》読んで欲しい、後悔しない就職をするために知っておきたい就職活動のスケジュールや準備しておきたいことをまとめました。
美容業界の現状
昨年厚生労働省が発表した、『衛生行政報告例』によると、令和2年の理容所・美容所の総数は《373,346件》、その中で美容所の件数は《257,890件》と、初めて25万件を上回りました。美容学生は美容師として働くための就職活動において、コンビニや信号機の数よりも多い中から就職先を選ばなくてはなりません!
もちろん、たまたまSNSでメッセージをもらったから…なんとなく直感で、『いいな』と思い就職をして成功する方もいます。
一方で、学校に通って、国家資格を取得して、やっとの思いで美容師になっても、1年以内に約半数の人が離職してしまうというデータがあります。
美容師の離職理由として、
- 憧れと現実にギャップがあった
- 人間関係がうまくいっていない
- 勤務時間や休みに不満
などがあげられます。
労働環境における『入社したら思っていた職場ではなかった』というギャップは、就職活動の中で最低限埋めてから臨むことがベストです!
就職活動をはじめる前に準備すること
就職活動=職業に就くための活動です。
一般的な専門学生の就職活動が本格的に始まるのは2年生になってからですが、美容学生の場合は少し早く、1年生の春夏から就職先選定のアンケート実施や、サロン見学にいくよう指導がある場合が多いです。それを踏まえて、就職活動を始める前に準備しておいた方がいいことが2つあります。
1)自分を知る
就職活動において、業界問わず『自分を知る』ことは非常に大切です。2番目の『理想像』を描くためには、自分自身の強みや経験を理解するだけではなく、しっかり“言語化”することが重要です。自己分析の方法については、こちらの記事で案内しているので参考にしてください。
2)目指す美容師像や働き方を明確にする
『就活の軸』を作るためにも、将来像は明確にしておきましょう。
とはいえ、ほとんどの方が1年後、3年後、5年後…どうなっていたいか答えられないはず。例えば、将来より多くのお客様を担当したいという方は、サロン探しの際に集客力があり、アシスタントも多数在籍しているサロンに就職することが近道になると言えるでしょう。例えば、結婚出産を考えていて、長く仕事を続けたいという方は、産休・育休取得実績があるかどうかや、ママさんスタイリストが在籍しているかなどもサロンを探すポイントに加わってきます。
大枠でも十分ですので、『これだけは外せない!』という『就活の軸』をはじめに決めておきましょう。
美容学校入学~就職までのスケジュール
美容師の国家試験は、春期と秋期の2回開催されます。4月入学の学生さんは、1月下旬~2月に実施される国家試験に合格し、美容師免許を取得する必要があります。そのため、試験に備える時間を確保するためにも、2年生の夏~秋頃には内定を貰っておきたいところ。
では、実際に就職活動はいつからはじめればいいか?
明確な答えはありませんが、早く始めれば始めるほど、将来の選択肢が広がります。
早く始めれば始めるほど、将来の就職活動における選考に、スタイルブック・ポートフォリオの提出があるサロンや、SNSのアカウントが必須のサロンもあります。スタイルブックやSNSは、短期間で準備できるものではありません。気になるサロンの選考情報を調べたら、応募締め切りが2週間後…なんて時に、限られた時間でスタイルブックを作成することや、SNSフォロワーを増やしたり投稿をすることはなかなか難しいと言えるでしょう。
上記のような選考がない場合でも、みなさんは冒頭でお伝えしたように《257,890件》の中から就職先を選ぶことになります。美容室を知るためにも、お客様としてサロンに行き、実際に施術をしてもらうことで感じられる雰囲気、サロンのコンセプトなどがあるでしょう。もちろん、お客様として美容室を予約するのであれば、施術料金も発生します。行けても月に1~2回程度なので、早い段階から就職目線でたくさんの美容室に足を運ぶことで、後悔しない就職先選びができるでしょう。
掲載サロン1,005件!美容学生向けサロン検索サイトPontem(ポンテム)
まとめ
- 自分を知ることが就職活動をはじめる第一歩!
- 就職活動をはじめるタイミング=いま!
たった2年間の学校生活、後悔しない選択をするための後押しができればと思います。
就職活動においての悩み相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください(^^)
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