美容師を目指したとき、あるいは美容師として経験を積んでいくと、《独立開業》に挑戦したい気持ちが生まれる方も多いのではないでしょうか。
本日は『そもそも独立って何だろう』という疑問にお答えします!
独立開業のメリットとデメリット
現在は、独立の方法も多種多様。個人事業主として、自分のお店を持たずに業務委託雇用や面貸も立派な『独立』です。ここでは『独立開業』のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
■自分の“理想のサロン”を創ることができる
『こんなサロンにしたい』という想いを叶えることができるのが最大のメリットと言えるのではないでしょうか。コンセプトを決めて、外観や内装、ロゴ、メニュー構成や薬剤、営業時間など全て自分で決めることができます。
■収入がUPする可能性がある
売上を担保でき、しっかり軌道に乗せることができれば、必要経費を除いた売上は自分の収入になります。雇用されていると、『こんなに売上があるのに給料に反映されない…』と悩む方も多いので、売上をしっかり作ることができれば収入はUPするでしょう。
■キャリアアップに繋がる
独立してサロンを持つことになれば、雇用や出店も視野に入ってくると思います。『ゆくゆくはスタッフに任せて経営に回りたい』そんな想いも、自分でサロンを開業することで叶えるためのロードマップの土台ができるのではないでしょうか。
デメリット
■やっぱりリスクは高い
まずは1人サロンとして開業した場合、病気やケガで仕事に出られない時の売上は発生しません。売上を持つスタッフを抱えていると、そのスタッフが長期休暇になるだけで売上は激減します。“経営者”として、技術の提供以外にも経理、人材管理、集客など自分で対応する必要があるため、事前に成功のイメージを掴んでから開業することが必須と言えるでしょう。
■お金がかかる
メリットで挙げた『理想のサロンを創る』ためには、どうしても多額の費用が発生します。
開業に必要な費用は、一般的に700万円~2,000万円と言われています。もちろん失敗すればなくなりますし、借入をした場合は借金を抱えることになります。
こんな人におすすめ
✓ 自分のお店を持ちたいという強い気持ちがある!
✓ 自分の会社を持ち、大きくしたい
✓ お金の管理が得意
独立するタイミング
スタイリストデビューをして実務経験も増え、後輩指導も任される30代で独立している方が多く見られます。実績を積み、開業資金を十分に貯金してから独立するのがおすすめです。資金調達に苦戦し、独立開業をあきらめる方もいらっしゃるので、将来像(キャリアプラン)を考えたときに、少しでも『独立しようかな』と頭によぎったことがあるなら、早いうちからしっかりお金を貯めておきましょう
独立開業とフリーランスの違い
開業しても、個人で独立し会社を作らず事業を行う場合は《個人事業主》です。業務委託や面貸など、自分のお店を持たずに働いている人をフリーランスと言いますが、どちらも《個人事業主》です。
つまり、独立開業とフリーランスの大きな違いは、《自分のお店をもっているかどうか》という点です。
正社員・アルバイト・パート | 雇用主が決めたルールを守って働き、安定的に収入を得ることができる。 |
業務委託 | 個人事業主。委託された仕事に対しての報酬を受け取る。基本的に保証はない。 |
面貸 | 個人事業主。費用を払い、既存の美容室の“箱”を借りて自分で集客する。 |
独立開業 | 自分のお店を構える。 |
独立開業前にやっておきたいこと
- 開業目的を明確にする
- サロンのコンセプトや理念を決めておく
- 開業資金を貯金する
- 資金調達に関する知識を得る
- 市場調査をする
- 物件情報は出店時期が明確になるまで見ない
- サロンオーナーの話を聞いてみる
上記の準備が全て整って初めて開業に向けて準備を進められるようになります。
開業目的を明確にする
なぜ開業するのか?これがふんわりしていると、途中で挫折してしまいます。強い信念がない限り開業は難しいです。
サロンのコンセプトや理念を決めておく
どんなサロンにしたいかざっくりでも考えておきましょう。モデルとなるサロンがあってもいいですし、内装やBGM、来店してくれるお客様の客層など、『こんなお店にしたい!』と想像することがモチベーションにも繋がります。
開業資金を貯金する
自己資金が全くない状態での独立開業は不可能と考えておいた方がいいでしょう。融資を受けるにも、自己資金がない状態ですと金利が高くなってしまったり、借りられる額が限られてしまいます。
資金調達に関する知識を得る
上記に記載した開業資金の貯金のように、必要な資金を調べたり、資金調達に関する知識を持っておかないと、良い物件を見つけても融資が下りず、出店できない可能性もあります。
市場調査をする
出店エリアの希望がない場合は、どこに出店をするか、街歩きやWEB集客サイトをみて候補となるエリアを決めていきましょう。希望がある場合、競合になりうるサロンの情報を集めておく必要があります。
物件情報は出店時期が明確になるまで見ない
物件は生モノです!家賃相場を知るための物件情報リサーチは大切ですが、開業する時期が全く見えない状態で物件探しから始めてしまうと、『あの物件にしておけばよかった…』なんて後悔する可能性があります。すぐにテナントが決まるものだと割り切り、物件は開業準備がざっくり整ってから探しましょう。
サロンオーナーの話を聞いてみる
これが一番重要だと思います!先輩オーナーは様々な想いで独立開業し、数々の困難を乗り越えてきたツワモノ!どんな想いで出店したのか?どんなことが大変だったか?相談することで、出店イメージを膨らませることができますし、業者を紹介してくれる可能性もあります。積極的に相談してみましょう!!
まとめ
【独立開業はこんな人におすすめ】
✓ 自分のお店を持ちたいという強い気持ちがある!
✓ 自分の会社を持ち、大きくしたい
✓ お金の管理が得意
【独立開業前位にやっておきたいこと】
✓ 開業目的を明確にする
✓ サロンのコンセプトや理念を決めておく
✓ 開業資金を貯金する
✓ 資金調達に関する知識を得る
✓ 市場調査をする
✓ 物件情報は出店時期が明確になるまで見ない
✓ サロンオーナーの話を聞いてみる