美容師を目指す美容学生さんは、国家資格を取得するために試験を受けます。
美容師になるためには避けて通ることのできない道のりです。
中には勉強が苦手で試験に不安を抱える方も少なくないでしょう。
本日は美容師国家試験についてお伝えしていきます!
美容師国家資格の必要性
美容師(スタイリスト)としてお客様の髪に触れる場合、国家資格である美容師免許が必要です。サロンにて、お客様からお金をいただき、『仕事』として美容業をする場合には、以下のような業務に対して美容師免許が必須です。
- ヘアカット
- カラーリング
- パーマ
- まつエク
- ヘアセット
- メイク
また、シャンプーやヘッドスパも基本的には美容師免許がないと施術をしてはなりません。
参照:厚生労働省 美容師法概要
つまり、美容師免許がないとせっかく美容室に就職ができても、免許を取得できるまではお客様の髪に触れることができません。
アシスタントとして経験を積むためにも、国家資格である美容師免許は『必須』と言えるでしょう。
美容師国家試験の内容
美容師の国家試験は、年2回(秋期・春期)実施されます。試験は毎年実技試験と筆記試験に分かれていて、それぞれ合格基準を満たす必要があります。
仮にどちらかにのみ合格だった場合、次回実施の試験は合格した方の試験が免除されます。
筆記試験
美容師に必要な専門知識の筆記になります。
- 関係法令・制度
- 公衆衛生・環境衛生
- 感染症
- 衛生管理技術
- 人体の構造及び機能
- 皮膚科学
- 美容の物理・化学
- 美容理論
実技試験
ウィッグを使用して実技の試験を行います。
毎年固定の『カッティング』と、試験前に発表される『ワインディング or オールウェーブ』の2つの課題があります。
並行して、身だしなみや用具の取り扱いをチェックする『衛生実技試験審査』も実施されます。
美容師国家試験の難易度・合格率
【直近3年間の平均合格率】
秋期(第42・44・46回):60.77%
春期(第41・43・45回):87.67%
特徴として、秋期と春期で合格率に大きく差があります。
時期によって難易度が変わっているのではなく、春期は美容学生の受験者が多いこと、専門学校が国家試験取得に力を入れていることから合格率が高くなっているようです。
まとめ
この記事では、美容師を目指す美容学生さんに向けて、国家試験の難易度や美容師免許がないとできない業務内容をご紹介いたしました。
今年の試験の合否が出るのは【令和5年3月31日(金)午前9時】です。
仮に合格できなかったとしても、働きながら資格取得を目指すことは可能です!
資格取得が周りより遅れても、現役で活躍する美容師さんは沢山います。
気負わず、就職までの春休みを満喫してください!!