『お洒落が好き』『お客様を可愛く(かっこよく)する仕事をしたい』と美容師を目指す方は多く、人気の職業です。一方で、美容学校に入学し、国家資格を取得しても1年目で50%、3年以内に80%の人が離職してしまう、離職率の高い職業です。
美容師なら多くの方が『美容師 辞めたい』『美容師 転職』などと検索したことはあるでしょう。
今回は2週連続に渡り、美容師の退職理由や辛い時の対処法、転職時の面接で転職する理由をきかれた際の答え方のポイントをお伝えします。
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美容師の退職理由【5選】
『退職したい』と思う理由は様々ですが、美容師の場合どのような退職理由があるのでしょうか。ここでは5つに絞って紹介させていただきます。
人間関係でトラブル/うまく構築できなかった
美容師に限らず、退職理由として『人間関係』に不満を抱える人は少なくありません。
美容師の場合は、1つの店舗で働くスタッフの数が少人数の場合が多く、1日中同じ空間で過ごすため、『合う・合わない』で些細なこともストレスに感じやすいでしょう。中には人間関係が原因で体調を崩してしまう方もいらっしゃいます。
労働環境(給料・休日・待遇など)に不満がある
- 給料
【アシスタント】最低賃金が年々上昇していて改善傾向にありますが、売上を立てることができるようになるまで手当や業績給はほとんど入ってこないため、《月給×12》が年収となる場合がほとんど。年収にすると200万円前後が相場となっており、かなり低い水準です。一般企業で働く同世代の友人・知人のSNSを見て劣等感を感じてしまったり、拘束時間に対して給料が見合っていないと感じて『辞めたくなる』方も多いです。
【スタイリスト】下積みを経験してスタイリストデビューしても、思ったより入客できず稼げない美容師も多いです。SNSでブランド品を身にまといながらキラキラしている美容師と自分自身の稼ぎにギャップを感じ、稼げる仕事に就きたいと考える方も少なくありません。また、後輩指導や店舗運営を任されることに対してプレッシャーを感じたり、やることが増えても給料が変わらないなど不満に思う方もいます。
- 休日
昨今では《完全週休2日制》の美容室が増えていますが、休日の少なさはまだまだ業界の課題と言えます。『友人の結婚式に休みを取れなかった』『連休が貰えない』『知らないうちに有給があてられていた』など、“休みにくい”ということが不満に繋がる傾向にあります。また、スタイリストになりお客様を優先すると、休日出勤や休日の顧客対応、SNS等の更新など“休みにしっかり休めない”という課題も見受けられます。
- 待遇
給料に近しい部分ではありますが、周りと比べて待遇が良くないと感じる方も多いようです。給料が少なくても、各種手当が多くあったり、自己負担の有無など違いを感じて転職を決意される方も多いようです。
アシスタント期間が耐えられない
冒頭で3年未満の離職率が80%と記載しましたが、これはアシスタント時代に離職してしまっている方がほとんどと言えるでしょう。
拘束時間が長く、デビューまでやり甲斐を感じにくい割に給料が低い傾向にあるため、転職という道を選択する方もいます。
また、技術を磨くために練習時間の確保や先輩からの指導は必須です。先輩のフォローを満足に受けることができない環境では成長できないと判断し、レッスン時間をしっかり確保してくれる美容室に転職を決意する新人も多くいるようです。
体調不良やケガ
特にスタイリストデビューすると指名のお客様もいるため、体調管理も仕事の一つと言えるでしょう。体調不良やケガによって長期間出勤ができないと、お客様は離れてしまいます。そこで挫折する方もいます。
独立したい
『ゆくゆくは自分のお店を持ちたい』『個人事業主として自由に仕事をしたい』美容師なら一度は考えるのではないでしょうか。出店するのも、業務委託や面貸で美容師を続けることも“独立”です。いまはSNS等で個人集客ができることや、業務委託サロンが増えているため独立をきっかけに退職する美容師さんも多いです。
まとめ
美容師の退職は主に以下の理由が挙げられます。
- 人間関係でトラブル/うまく構築できなかった
- 労働環境(給料・休日・待遇など)に不満がある
- アシスタント期間が耐えられない
- 体調不良やケガ
- 独立したい
頑張って取得した国家資格が無駄にならないよう、また、大好きな美容の仕事が嫌いにならないよう、対策できることがあるので、次週紹介します。