「もっと色々な知識を身に着けたい!」「お客様に的確なアドバイスができるようになりたい」など、資格を取ろうと思うきっかけは人それぞれだと思います。資格は自らを成長させるだけでなく、正しい情報を適切にお客様に伝えることで信頼度もグッとUPさせることができるでしょう。もし転職することになっても心強い後ろ盾になること間違いなし!今回は、持っておくと役に立つ資格についてご紹介します。
注意
- 美容室に美容師として転職する人向けの記事となっています。
- 文中にて合格率について述べますが、年度によって受験者数・合格者数が異なるため、正確な数字ではありません。
毛髪診断からヘアケアアドバイスができる『ヘアケアマイスター認定試験』
「美容業界において名誉と権威ある称号」と言われてり、ヘアケア知識が豊富で毛髪診断が正しくでき、それに対する処置やアドバイスが的確にできる人に与えられます。施術についてお客様から高く・正しく評価される今の時代に、髪のプロとして現状説明→技術説明→お手入れ方法について説明する必要があります。
試験はプライマリーコース、ミドルコース、マイスターに分かれており、試験を重ねていくほど難易度が上がります。
<受験資格>
美容師、理容師の国家免許を取得し、現在美容師、理容師として仕事に従事している
<合格率>
- プライマリーコース…約75%
- ミドルコース…約20%
- マイスター…約10%
独立などを目指す人『管理美容師』
美容室を開業する際に必要になる資格です。美容師はお客様の髪や肌に触れる仕事なので、感染症などのリスクを防ぐための管理を行うのが管理美容師になります。そのために公衆衛生と衛生管理に関する知識や技能を学びます。一人で切り盛りする場合は必要ありませんが、他に美容師を雇うのであれば必要になるので、いずれ独立や開業を考えている人は計画的に取得しておくとよいでしょう◎
<受験資格>
受験には以下の2つを満たす必要があります。
- 美容師または理容師としての実務経験が3年以上あること
- 都道府県知事が指定した講習会を受講する
<合格率>
約70%
実践的に色を学ぶ『色彩技能パーソナルカラー検定』
色に関わる実務に必要な「色の見分け」に重点を置き、「実際に色を見分ける実力があるかどうか」を判断されています。これらはファッションや美容の現場で役立つ実用性の高い検定と言われています。
またパーソナルカラーとは「第三者から見て似合う色の事」をいい、メイクやヘアカラーにおいてもイメージ作りに欠かせないものなので、美容師の仕事にはもってこいの資格だと考えられます。
試験はモジュール1(初級)、モジュール2(中級)、モジュール3(上級)に分かれており、試験を重ねていくほど難易度が上がります。
<受験資格>
誰でも受験可能です
<合格率>
- モジュール1(初級)…約80%
- モジュール2(中級)…約50%
- モジュール3(上級)…約70%
トータルでヘアメイクを身に着ける『日本メイクアップ技術検定試験』
メイクアップを職業として志す人だけでなく、美容業界で働く人の技術力、接客力、知識力を高めることを目指しています。自分自身のスキルアップや活躍の場を広げる際の大きな武器になります。
試験は3級、2級、1級に分かれており、全ての級で実技試験が行われるのが特徴です。
<受験資格>
誰でも受験可能ですが、3級から順に合格しないと上の級は受験できません。
<合格率>
- 3級…約50%
- 2級…約20%
- 1級…約30%
お客様の大切な日のお手伝い『着付け技能検定』
“着付け技能士”は立派な国家資格です。成人式や七五三など、お客様の大切な日をお手伝いする機会も多くあるなか、和装を他人に着付けられる人は重宝されるでしょう。周りと差を付けたい方にお勧めです!
学科試験と実技試験に分かれていて、1級・2級で内容が異なります。着付け技能士を取得するためには、学科試験と実技試験をクリアしなければなりません。
<受験資格>
学科試験の受験資格は、実務経験年数が決められています。
「実務経験」とは、着付け指導などの業務に携わった経験です。
- 2級…最大2年
- 1級…最大5年
実技試験は1級・2級ともに学科試験に合格していることが必須です。
<合格率>
- 2級…80%
- 1級…50%
まとめ
どんな美容師になりたいのかを軸に、自分の夢を後押ししてくれる資格が、美容業界にはたくさんあると思います。夢を叶えるために必要な技術や知識は何か、一度向き合ってみるのもよいでしょう◎